卵生メダカの一般的飼育方法




Aphyosemion  アフィオセミオン   (非年魚,一部年魚あり)
Roloffia,Diapteron,Pseudepiplatys,Terranatos
水質管理 水換え こなれた水を1/4から1/3入れ替える。水換え間隔は2週間以内に,底にゴミがあれば随時サイホンで吸い出す。
硬 度 軟水に近いもの。
pH 6.5前後の弱酸性。
温 度 21〜26度。高級種は21〜24度が好ましく適温の範囲が狭い。
給   餌 粉餌・フレークをよく食べる。生き餌・冷凍餌。
繁殖・産卵場所 1.化繊の毛糸を煮沸したものをモップのように束ね水槽に下げる。
2.煮沸灰汁抜きしたピートモスを水槽底1/3にふんわりと積み上げる。



Nothobranchius  ノソブランキウス   (年 魚)
水質管理 水換え 汲み置き後2〜3日経った新しい水を4/5入れ替える。水換え間隔は1〜2週間以内。上級種は早めに交換。底のゴミがあれば随時サイホンで吸い出す事が 特に大切。天然の塩を0.1〜0.2%入れる。
硬 度 野生に近いものは硬度を高く,人工繁殖ものは硬度が低く。
pH 7.0前後。弱アルカリ性から弱酸性。
温 度 22〜28度。暖かい方が産卵数が多い。比較的高温に強い。
給   餌 生き餌(赤虫・ブラインシュリンプなど)・冷凍赤虫など,生き餌が中心。
繁殖・産卵場所 煮沸灰汁抜きしたピートモスを1〜2cmの厚さで水槽底1/3程度にふんわりと敷き詰める。



Cynolebias  シノレビアス   (年 魚)
Neofundulus,Leptolebias,Rachovia
水質管理 水換え こなれた水を1/3入れ替える。水換え間隔は2週間以内に,底にゴミがあれば随時サイホンで吸い出す。
硬 度 軟水に近いもの。
pH 6.5前後の弱酸性。
温 度 18〜28度。冬暖かい室内でヒーターなし飼育可能なものも多い。
給   餌 生き餌(赤虫・ブラインシュリンプなど)・冷凍赤虫など,生き餌が中心。
繁殖・産卵場所 煮沸灰汁抜きしたピートモスをガラス瓶などに魚の体長より高くなる程度の厚みにふんわりと詰める。



Aplocheilichthys  アプロケイリクティス   (非年魚)
Congopanchax
水質管理 水換え こなれた水を1/2入れ替える。水換え間隔は2週間以内に,底にゴミがあれば随時サイホンで吸い出す。
硬 度 中硬度。50〜700ppm。
pH 中〜弱アルカリ性。
温 度 18〜23度。
給   餌 粉餌・フレーク。
繁殖・産卵場所 ウイロモスやナヤス,ウオータースプライトなど柔らかく細かな水草を水槽一杯に入れる。



Procatopus  プロカトーパス   (非年魚)
Plataplochilus
水質管理 水換え こなれた水を1/2入れ替える。水換え間隔は2週間以内に,底にゴミがあれば随時サイホンで吸い出す。
硬 度 中硬度。50〜700ppm。
pH 中〜弱アルカリ性。
温 度 18〜23度。
給   餌 粉餌・フレーク。
繁殖・産卵場所 コルク,流木,などの割れ目,スポンジや木片に人工的に幅2mm深さ5mmの溝を作っても良い。



pH6.5の水造り 煮沸灰汁抜きしたピートモスを水槽に入れる。水造り水槽にアクアバイタルなどピート粒を濾過漕・フィルターに入れてエアー攪拌を抑えて循環させる。などの方法が あります。こなれた安定した飼育水は酸性になる傾向があります。以上の方法で作られた水は軟水傾向となります。
pH7.0〜弱アルカリ性の水造り 水道水(pH7前後)アクアバイタルなどピート粒を上記の半分より少なく濾過槽・フィルターに入れて特にエアー攪拌を抑えて循環させると調整可能です。水道水を強く攪拌すると強いアルカリ性を 示すことがあります。塩分(天塩・人工海水)を少量入れるのはコショウ病の予防などに有効ですが,塩分なしの飼育水に突然入れると調子を崩すことがありますので注意が必要です。 塩分を加えた飼育水は濃度が濃い場合,水槽の底に滞留することがあります。水流を僅かでも起こしておくことが必要です。
高温飼育 高温飼育は魚の成長を早めると共に体力を消耗するので老化も早くなる傾向があります。
年魚の卵保存 網に産卵が行われたピートを掬い,ピートが水底に残っていればサイホンで網に吸いだし,網の上から水分を強く絞り出します。その後, 直ぐに新聞紙など吸湿性の紙の上に広げ,新聞紙などでくるみ約1時間程度水分をとります。湿った状態でピートモスごとビニール袋に魚種採卵日を記入して 入れます。ビニール袋は暗いところに置き,温度は25〜30度を維持して発眼を待ちます。浸水時期が早すぎても遅すぎてもお腹を水底に擦るベリースライダーが 出現します。
非年魚の卵管理 非年魚ではピートや化繊毛糸・水草に産み付けられますが,卵の取り扱いは,取り上げ法,産卵床は親魚と一緒に飼う法などがあります。 取り上げ法は産んだら直ちに取り上げて飼育水温度や水質が同じである別の水槽に入れます。





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