採卵・孵化のしかた

卵生メダカの繁殖は,卵生メダカ飼育の面白さです。

卵生メダカの生態により方法が異なります。

1.生息地で水が干上がるようなことがない非年魚と呼ばれる仲間

2.生息地で雨期と乾期がはっきり分かれていて年魚と呼ばれる仲間

(詳しく知らないので私はこのように大まかに区別しています)

A.自然孵化

水槽の中に水草など稚魚の隠れ家となりそうなものを入れておいて自然に孵化するのをまつ。 簡単便利な方法ですが,親に運悪く食べられたり先に孵化した稚魚がある程度大きくなると後から孵化してくる稚魚を餌にしてしまうことがあるので注意が必要。(先に孵化した稚魚は良質の生き餌に恵まれ成長が早い (^^;))

対象:非年魚

B:卵を親魚と分ける

最も一般的な非年魚の繁殖方法だと思います。

卵が付いているであろうと思われる産卵床を小さなプラケースやカップに移して孵化を待ちます。

数週間すると孵化した稚魚達が泳ぎ始めます。

孵化するまでの間に微生物が繁殖し,孵化したての稚魚達の餌も一緒にできます。

対象:非年魚

C:乾眠処理

卵性メダカと言えば,これが神秘的で私はのめり込みました。

卵の付いたピートを新聞紙に取り出し水気を取ります。

ある程度の湿り気を残して,乾燥させ(この乾燥具合が私たち初心者には難しい)チャック付きのビニール袋にいれて保存します。

袋を発泡スチロールの箱にいれて,27度くらいで飼育している熱帯魚の水槽の硝子蓋の上に置いておくといいようです。

乾眠期間をすぎたところで,水につけてやると稚魚達が孵化します。

ノソブランキウスの仲間(全部なのかどうか私にはわかりませんが)は,この時蓋付きの瓶に入れて激しく100回くらい振るそうです。

水に戻すタイミングは発眼時期等を観察しておいて卵の発達状態を見ながら行います(これがまた経験をつんでいない私にはわからない)。でも家のパトリザイは文献通り3ヶ月で戻したらちゃんと稚魚が孵化しました。

この水に戻すタイミングを外すと,孵化しなかったり,孵化しても泳げないスライダーになるそうです。

私の所では,最初に数粒の卵で試験孵化処理を行って,問題がなければ同様の外観の卵を水に戻しています。

対象:年魚,非年魚

家にいる非年魚は乾眠処理でちゃんと孵化してくれています。おかげで孵化を待つためのプラケースが少なくて済むようになりました。

乾燥具合がわからない方は,1度,卵を購入したり,譲ってもらったりすると乾燥具合が理解できると思います。

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